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中国 盲目的GDP目標設定 銀行倒産の可能性も? S&P警告

2015年11月10日

【新唐人2015年11月11日付ニュース】

アメリカの格付け機関、スタンダード&プアーズ=S&Pは、中国が盲目的に経済成長率の目標を6.5%にすると、主権信用格付けを引き下げると警告し、中国国内の一部小規模の銀行に倒産のリスクがあると指摘しました。

 

S&Pは、当局が来年から2020年までの5年間の経済成長率を6.5%にすることにより、政府の債務が増加し、これまでの主権信用格付けを「AA-」から引き下げられる恐れがあると指摘。また、来年の経済成長率は、今年の6.8%よりも、さらに減少すると予測しました。

 

アジア太平洋地区主権と国際公共産業格付け理事 陳錦栄氏

「我々が予想する2017年のGDPは、6.1から6.3%です。中国の目標は毎年達成できるとは言えないのです。主な原因は資本支出の減少による経済全体の鈍化です。」

 

中国は経済成長の鈍化や過剰生産などの問題が深刻化しつつあり、S&Pは、中国銀行業界の不振により、今後2年間で一部の小規模な銀行の倒産は免れられないと指摘しています。

 

S&Pアナリスト 廖強氏

「中国の商業銀行は300行以上あり、銀行の金融機構も数千軒あります。この様な状況下で、今後2年のうちに、小型の銀行が倒産する可能性は極めて高いです。」

 

S&Pは、来年の中国の銀行業の不良債権比率は3%に上昇すると予測しています。

 

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/11/07/a1234415.html(中国語) 

(翻訳/赤平 ナレーター/萩野 映像編集/李)

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